東京常備菜ライフ

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ササニシキ・ブックオフ・ニーチェ「山上の木」

実用車で小一時間VD補給。
中目黒のドトールで一服。
「山上の木」を67ページまで読んだ。
ニーチェツァラトゥストラは、一人の青年が彼を避けたことに気がついた。ある夕べ、彼が『まだら牛』と呼ばれる町を囲む山々の中を独り歩いていると、ふとこの青年は一本の木の根元に腰をおろして幹に寄りかかり、疲れたまなざしで谷を見ていた。ツァラトゥストラは、その木に手をかけてこう語った。 『私が両手でこの木を揺すぶろうとしても、それを揺すぶり動かすことはできないたろう。しかし、我々の目には見えない風は、この木を苦しめ、それを思うままに曲げる。我々は目に見えない手によって、最も甚だしく曲げられ、苦しめられているものなのだ』」
「人間は木と同じようなものだ。高みへ、明るみへ、いよいよ伸びて行こうとすればするほど、その根はいよいよ強い力で向かっていく―地へ、下へ、暗黒へ、深みへ―悪の中へ」
「この木はこの山上の孤独者として立っている。これは人間と動物とを越えて、高く生い立ったのだ。 もしこれが語ろうとしても、これを理解する相手は一人もいまい。それほど高くこれは生長したのだ。 今、これはひたすら待っている―何を待っているのか。これは、雲の座にあまりに近く立っている。これはおそらく最初の雷電を待っているのであろうか」
「善良な人々にとっても、高貴な者は妨害物である。そして彼らがこの高貴な者を善い人と呼ぶときでも、実はそう呼ぶことによって、その邪魔者を無害にしようとしているのだ。 高貴な者は、習俗を破る新しいもの、新しい徳を創造しようとする。善い人と言われる者は、古いものを愛し、古いものが維持されることを望んでいるのだ」
「私は私の愛と希望にかけて君に切願する。君の魂の中の英雄を投げ捨てるな。君の最高の希望を神聖視せよ」